古き美と新しき感性が紡ぐ物語

写真の奥に広がる新たな世界へ

写解きは、伝統的な「絵解き」の技法を基に、現代の写真に新たな命を吹き込むみます。掛け軸の中に収められた写真を通じて、その背後に隠された物語や感情を解き明かし、観る者に深い問いかけを行います。

はいから屋では、保護猫写真家でもあるはいから屋御頭のshintarrowの作品が多く展示されています。shintarrowは掛け軸に写真を埋め込むという概念を生み出し、それを「写解き」として芸術へと昇華させました。この新たな表現方法は、伝統と現代が交差する一瞬の美しさを捉え、観る者に新たな感覚を提供します。

写解きフライヤー

写解きの流れ

「写解き」では、日本の伝統的な観念を通して、写真鑑賞がより深い体験へと導かれます。絵解きにはなかった、これらの和の伝統的観念を組み込み、写真を単なる視覚的なものとして見るのではなく、その背後にある文化や精神を感じ取る助けとなります。例えば、「寂」 を通じて、写真の中に隠された見えない美や儚さを捉えることができるでしょう。また、「粋」 などといった観念を選ぶことで、シンプルでありながらも洗練された美を見出すことができます。どの観念を通して写真を見るかによって捉え方が異なるのも、「写解き」の魅力であり、正解はありません。ぜひ、多様な観念を通じて写真を鑑賞し、その深みを体験してみてください。

  • 序  - 観 – 視覚的要素の解析
    – 写真の中で最も目を引く要素に注目し、その構図や色彩、光と影の使い方を丁寧に観察します。この段階では、写真が持つ独特の雰囲気や美的要素を理解し、被写体の内面やその瞬間の意味を探ります。
  • 承  - 景 – 背景と文脈の解釈
    – 写真が撮影された背景や歴史、そして文化的な文脈を探ることで、写真が伝えようとする物語を深く掘り下げます。どのような時代や場所、文化に根ざしているのかを理解・想像し、写真に込められた意図を読み取ります。
  • 転  - 意 – 象徴とメタファーの探求
    – 写真に込められた象徴的な意味や暗示を解き明かします。動物や風景が何を象徴しているのか、写真がどのようなメッセージを持っているのかを探り、新たな視点を探ります。ここでは、被写体が表す深い感情や物語を浮き彫りにします。
  • 結  - 響 – 閲覧者との対話
    – 写真を見た時に心に浮かぶ感情や考えを観る者に問いかけます。この対話を通じて、写真が単なる視覚的な情報ではなく、心の中で生きた体験となるよう誘います。あなたの内面と静かに対話し、写真が何を語りかけているのかを感じ取ってください。
  • 余  - 創 – 物語の紡ぎ出し
    – 最後に、写真の中で感じた要素を言葉で再構築し、新たな物語として紡ぎ出します。あなた自身の心の中で生まれる物語を創造し、それを通じて写真との新たなつながりを築きましょう。写真は、あなたの手で新たな物語を生み出すインスピレーションとなります。

– 終に –
写解きに、正解はありません。人との対話や自身の内省を通じて、新しい視点や気づきを得るためのものです。写真を通して感じることを大切にし、自分の感性に従って自由に物語を紡いでください。深く考える必要はありません。写真がもたらす内なる冒険に心を委ねて気軽に楽しめることを実感してください。
「写解き」で心の奥深くに眠る物語を呼び覚ましましょう

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